私たちの理念
誰もが医学エビデンスを創出できる時代へ
そして、「誰もが医学エビデンスを創出できる時代へ」—これが私たちの掲げる理念です。
臨床現場での実践と、エビデンスの創出は医学の両輪です。しかし現状では、この両輪のバランスが取れていません。優秀で意欲的な若手が研究の世界から遠ざかることは、医学の発展にとって大きな損失です。
研究は特別な人のものではない、すべての医師のものだ
Tokyo Meta Nexusは、医学のエビデンス創出の機会を若い世代に広げることをミッションとしています。
具体的には:
- 研究機会の拡大: 所属機関や地理的制約に関わらず、誰もが質の高い研究指導を受けられる環境を提供
- 継続的な成長支援: 一時的な研究体験ではなく、長期的なメンタリングを通じて研究者としての成長を支援
- 実践的スキルの習得: メタアナリシスという具体的な研究手法を通じて、研究の基礎から応用まで体系的に学習
- コミュニティの形成: 同じ志を持つ仲間とつながり、切磋琢磨できる場を創出
設立の背景
一人では難しい研究も、仲間と共になら実現できる
現代の医学教育において、医学生や若手医師は優れた臨床教育を受け、研究に触れる機会も増えています。しかし、継続的に医学研究に携わり、質の高い研究成果を生み出すことは依然として非常に困難な状況にあります。
多くの若手は以下のような壁に直面しています:
- 研究指導の不足: 一時的な研究体験はあっても、長期的なメンタリングを受ける機会が限られている
- 方法論の習得困難: 統計解析、論文執筆、査読対応など、研究に必要なスキルを体系的に学ぶ場が少ない
- 時間とリソースの制約: 臨床研修や日常業務に追われ、研究に充てる時間の確保が困難
- ネットワークの欠如: 同じ志を持つ仲間や、経験豊富な研究者とつながる機会が限定的
全国から集まった、志を同じくする仲間たち
Tokyo Meta Nexusは、全国の医学部出身で様々な研究バックグラウンドを持つ30歳以下(U30)の医師たちが、この理念のもとに集結したことから始まりました。
基礎研究、臨床研究、疫学研究など、それぞれ異なる専門性を持つ若手医師たちが、「次世代の医学研究を変えたい」という共通の想いで結ばれています。私たちは自らも研究者として成長しながら、同じ悩みを持つ仲間たちをサポートする、ピアメンタリングコミュニティを構築しています。
なぜ今、論文執筆が重要なのか
「論文」—それは世界中の医師が理解する共通言語
医学界における個人の研究業績の重要性は日増しに高まっています:
- キャリア形成: 専門医取得、大学院進学、指導的立場への昇進において研究業績が重視される
- 国際競争力: 海外留学や国際学会での発表には、質の高い研究成果が必須
- 就職・マッチング: 研修病院の選考や就職活動において、研究経験が差別化要因となる
このギャップ—研究の重要性は高まる一方で、研究環境は限られている—が、多くの若手医師・医学生にとって大きなストレスとなっています。
なぜメタアナリシスから始めるのか
メタアナリシスを選んだ理由は明確です:
- アクセシビリティ: 大規模な研究費や実験設備がなくても始められる
- 即効性: 比較的短期間で論文化が可能
- 実用性: 臨床現場で直接役立つエビデンスを生み出せる
- 学習効果: 文献検索、統計解析、批判的吟味など、研究の基本スキルを総合的に習得できる
未来への展望
10年後、あなたはどんな医師になっていたいですか
私たちは、研究の機会を若い世代に広げることで、以下のような未来を実現したいと考えています:
- 研究と臨床の融合: より多くの臨床医が研究マインドを持ち、日々の診療から新たなエビデンスを生み出す
- 開かれた医学研究: 限られた施設や個人だけでなく、幅広い層が医学の発展に貢献できる
- グローバルな貢献: 日本から世界に向けて、質の高いエビデンスを継続的に発信する
私たちと共に、医学の未来を創造していきませんか。